はじめに
スイスのボーディングスクールは、ル・ロゼ、レザンアメリカンスクール、エイグロン・カレッジ、コレージュ・ボー・ソレイユ、ブリヤモン・インターナショナルスクール、ローゼンベルグ、コレージュ・ド・レマン、ジョン F ケネディー インターナショナル スクール、セント・ジョージ、スルヴァル・モントルー、ジュネーヴ・ビジネススクールなどがあります。
スイスのボーディングスクールは比較的歴史が浅いところが多いです。このためアメリカ式やイギリス式などの歴史のある国の制度を取り入れているところが多いです。スイスはドイツ語圏ということもあって他国よりもドイツ語で授業を行うところが多くなります。場所の近いフランス語などの授業も比較的多くなっています。
ル・ロゼをはじめとするスイスの有名なボーディングスクールは、学費は高額ですが、その分、世界の王室、政財界のお子様とつながれる可能性も高いです。
ボーディングスクールへ留学する2つの主な目的は、世界に通用するリーダーとなること、そして、世界中の選りすぐりのエリートとつながること、であることから、スイスの有名なボーディングスクールに入学できると、「世界の選りすぐりのエリートとつながる」メリットはあります。ただ、注意点もあります。
ル・ロゼ
ル・ロゼは1880年に開校されたスイス最古の寄宿学校で格式のとても高いボーディングスクールです。400名ほどの生徒が在籍しているも1クラス6名程度と丁寧できめ細かい指導を行っているのが特徴と言えます。モナコ・ベルギー・サウジアラビア・エジプト・ルクセンブルク・イラン・スペイン・イタリアなどの欧州や中東の王族やセレブ家族のお子さんなどが多くなっています。9月始業の6月終業で学年の変わり目に長い夏休みがあります。クリスマスパーティーやスキー大会は親子で参加する行事が年4回ほどあります。ル・ロゼは授業料も高く、年間1400万円程度の授業料がかかります。
レザンアメリカンスクール
レザンアメリカンスクールは1960年に開校されたボーディングスクールで英語が初心者の方でも入学が可能になっています。アメリカ・カナダ・イギリスなどの有名大学に入学する方が多くなっています。また日本の帰国子女枠で日本の国立大学に入学する方も少数ながらいます。生徒数は320名ほどが在籍しています。日本の方にはなじみやすい4月入学というのも特徴になっています。寮は2人から4人部屋で携帯の所持は認められています。アルプス山脈の高地にスクールがありますので夏は避暑地の役目・また冬はスキーを長く楽しむことができます。授業料は年間1000万円程度になっています。
エイグロン・カレッジ
エグロン・カレッジは1949年に開校されたボーディングスクールです。生徒数は約330名で60ヶ国から9歳から18歳までの生徒の生徒が学んでいます。先生1名に生徒5名程度の少人数制のスクールとなっています。2010年9月よりIB(インターナショナル・バカロレア・プログラム)を導入し、全生徒が卒業前最後の2年間でIBディプロマ取得に向けて学習しています。そのため教育水準も高く、オックスフォード、ケンブリッジ、ペンシルベニア、マサチューセッツ工科大学など欧米各地の名門難関大学に進んでいます。授業料は年間1000万円程度になっています。
コレージュ・ボー・ソレイユ
コレージュ・ボー・ソレイユは1910年に開校した伝統のあるボーディングスクールです。生徒数は230名とさほど多くはありません。ただ世界50カ国以上から生徒が来ていますので本当の意味での国際化を在学中から体験することができるようになっています。先生1名に生徒4名から5名程度の少人数制のスクールとなっています。レザンアメリカンスクールと似た環境にありますので自然にあふれた環境にあります。冬場はスキーを長く楽しむこともできます。フランス語の授業も多くあるのも特徴といえます。授業料は年間1100万円程度になっています。
ブリヤモン・インターナショナルスクール
ブリヤモン・インターナショナルスクールは1882年に開校した歴史のあるボーディングスクールです。女子の学力と地位の向上を目指して作られたスクールです。今は共学校で世界30カ国から110名ほどの生徒が学んでいます。その中に日本人の生徒も1割程度いますのでかなりの割合を占めています。1クラス12名程度で構成されていますので他のスクールよりは多めになっています。英語力は必須です。授業料は年間900万円から1000万円程度とスイスのボーディングスクールの中では標準的です。
ローゼンベルグ
ローゼンベルグは1889年に開校された伝統のあるボーディングスクールです。生徒数は240名程度と規模はさほど大きくありません。その分先生1名に生徒4名から5名程度の少人数制できめ細かい指導を行っているスクールです。リーダーシップ・ホテルマネージメント・デジタルメディア・ファッションデザインなど実社会に出てから役立つ授業を多く行っているのが特徴です。日本人の在籍は数名程度と多くありませんが50近い国から生徒が来ていますのでさらなる国際化を早い段階で体験できます。授業料は年間1000万円程度とやはり高めになっています。
コレージュ・ド・レマン
コレージュ・ド・レマンは生徒数が1960年に開校されたボーディングスクールで世界のおよそ100カ国から生徒数1800名超が集まっています。日本人も50名から60名程度と多く在籍していますので学びやすい環境もあります。それでも1クラスは9名程度としっかりとした指導体制ができているので安心感はあります。英語力は必須で地元スイス人の方と他国からの生徒の交流会も多く行われます。ただ寮生は1割超の220名程度と通学の方が圧倒的に多くなっています。ここから見ていくと地元以外の欧州人は多くないのかなという気がします。多くのカリキュラムから選択して授業を学びます。授業料は年間900万円程度と標準的です。
ジョン F ケネディー インターナショナル スクール
ジョン F ケネディー インターナショナル スクールは1971年に開校されたボーディングスクールで世界20カ国から70名程度の生徒が在籍しています。スイスの中でも規模の小さめで家庭的な環境を重視しているスクールといえます。日本人は数名程度いますので割合的には少なくありません。英語で授業を行います。ドイツ語圏なのですが外国語の授業の中心はフランス語となっています。ドイツ語圏の人口は日本語圏同様に多くはありませんので国際化になじまないという方針かもしれません。4歳から入学できますので小さいお子さんも可能です。年間の授業料は800万円から1000万円程度と標準的です。
セント・ジョージズ
セント・ジョージズは1927年に開校されたイギリス式の精錬された教育を行っているボーディングスクールです。イギリスのマナーや文化を学んでいきます。テニス・バスケ・乗馬・サッカー・格闘技・ダンスなどスポーツのカリキュラムが多くなっています。新入生には毎朝のミーティングで相談や助言を行っていきます。学年の異なる生徒を一緒に教育していくイギリス式のハウスシステムを採用しています。上下関係などを学ばせる教育をしているのかなという気がします。日本の運動部で寮制度を採っている高校にも近いところが見えます。授業料は年間1000万円以上しますので高めといえます。
スルヴァル・モントルー
スルヴァル・モントルーは1961年に開校されたボーディングスクールで女子のみが学ぶことができます。フランスに近い観光都市モントルーにありますのでフランス文化の強い地域です。英語とフランス語で授業を行います。イギリスやアメリカなどの英語圏の大学に進む方が多数となっています。スポーツ活動を重視していること・広い意味での教養をつけていくこと・そして目標の英米圏の大学への進学を果たすことなどが主な教育目標となっています。冬場にはスキーと勉強と生活を両立していくためのウインターキャンプというカリキュラムがあります。授業料は年間900万円程度と標準的です。
ジュネーヴ・ビジネススクール
ジュネーヴ・ビジネススクールは1995年に開校したボーディングスクールで国際金融やファイナンスなどのお金やビジネスを学んでいきます。そこからビジネス全体を学んでいくこともできます。銀行・保険などの金融関連に進む生徒も多くいます。またスクールに残って修士や博士を目指していく方もいます。その知識を生かして事業を行う方もいます。モスクワとバルセロナにもキャンパスがあります。教育よりもビジネスマンを養成していくスクールなので高校卒業以上が入学条件になります。そのため年間の授業料は250万円から300万円程度とスイスの他のボーディングスクールよりもかなり割安になっています。
まとめ
ル・ロゼをはじめとするスイスで有名なボーディングスクールをご紹介しました。ボーディングスクールへ留学する2つの主な目的は、人間的に大きく成長すること、そして、世界中の高い志を持つ同世代との人脈を築くこと、であることから、スイスの有名なボーディングスクールに入学できると、「世界中の高い志を持つ同世代とつながる」メリットはあります。
ル・ロゼをはじめとするスイスの有名なボーディングスクールは、学費は高額ですが、その分、世界の王室、政財界のお子様とつながれる可能性も高いです。
もちろん、ここでご紹介した以外のスイスのボーディングスクールでも世界中の高い志を持つ同世代とつながれます。
より大きな成果を手に入れたい方へ
留学中に、より大きな成果を手に入れたい方は、留学前の日本にいる間に、
- 海外のボーディングスクールで、リーダーシップを発揮できる力を身に付ける
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という2点の準備をしておけば、何の心配もなく、日本を飛び立つことができます。
それに、日本で出来る事は日本で済ませておけば、留学中の期間は「その国でしか出来ない体験」により多くの時間を割けるようになり、留学中に得られる価値を何倍にもすることができますので、絶対にオススメです。
絶対にオススメです・・・というより、教え子たちには、出来るだけこの状態になってから留学できるように指導しております。
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代表・大貫裕史プロフィール
人財育成の専門家。東京工業大学大学院にて天文学系と経営学系、2つの修士号を持つ。
- 経営学系(大学院):飛び級で1年間での短期修了
- 東工大(学部):ほぼ全科目1位、飛び級の打診
- 一橋大(学部):経営戦略論など全て最高評価A
- 大学受験時:河合塾で数学全国1位(偏差値80)
・ハーバード大学の合格者平均よりも高い学力
・陸上でジュニアオリンピック出場
・芸術のコンクールで県最優秀賞
と、文武芸で結果を出す指導が評価されている。
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