Pearson College UWC(カナダのボーディングスクール)に合格した教え子の指導体験記

  1. 指導体験記
  2. 3989 view

僕のことを「メンター」と、留学中の同級生に紹介していた教え子

  • 中2・10月 指導開始
  • 中3・ 4月 青森県主催の模試で県1位(英語・数学・国語、3科目、5科目で県1位)
  • 中3・ 3月 青森県立弘前高等学校 首席合格 (入試得点 480点/500点満点)
  • 高1・ 2月 UWC奨学生選抜試験合格
  • 高2・ 9月 Pearson College UWC入学
  • IB(国際バカロレア)のスコア 43点/45点満点(世界トップ1%台)
  • ニューヨーク大学アブダビ校(New York University Abu Dhabi)入学 奨学金約2,000万円獲得

中2・10月 指導開始

教え始めは中2の10月だったのですが、その時は、通っている青森県の公立中学で上位1割〜2割の間にいました。

指導開始時は教え子が「大学は東大に進学したい」と思っていたので、

まずは、青森県で1番の意識レベルになってもらいます

と、僕が伝えたところから指導が始まりました。

学力が青森県で1番になっていれば、間違いなく東大に合格できる。そう思ったので、まずは、意識レベルを青森県で1番にすることにしたのです。

指導開始時の学力は、それほど高い訳ではありませんでしたが、東大を目指そうと思っているだけあって、元々やる気はありました。

そこで、「勉強とはこういうもので、こうすると成績が伸びるよ」と伝えたのですが、本当に素直に、アドバイス通りに勉強を頑張ってくれた結果、中3の4月の模試で、青森県1位が取れました(英語・数学・国語、3科目、5科目で県1位)

中3の夏 Pearson College UWC を目指し始める

しばらくして、中3の夏になると、「UWCという財団から奨学金をもらってカナダに留学したい」という相談をされました。

その時にアドバイスした内容が、

UWC奨学生選抜試験(高1の2月実施)では、筆記試験と面接は満点が取れると思うから、あとは校長先生からの推薦文だけが問題だね。

校長先生から良い推薦文を書いてもらうために、首席で合格して、入学後は全科目1位を取りましょうね。

というものでした。

この子は「それ、面白いですね! 頑張ります!!」と喜び、UWC奨学生選抜試験を見据えて、首席合格を狙った勉強を始めました。

中3の4月は県1位を取ることが出来ましたが、実は、それ以降の模試は、ずっと県2位ばかりでした。

「1番の人は入れ替わっているけど、自分はずっと2番。1番を取るのは、もう無理なのかな。」と、泣き言を言うことも、しばしばありました。

1番を取るということは、自分よりも優秀な同級生が1人でも居たらアウト、という戦いなので、本当に大変な戦いです。

ですが、それもこれも、この子のカナダ留学へ向けて、どうしても必要なこと。

であれば、「やるしかない」ので、僕のありとあらゆるカウンセリング技術を駆使して、前向きな気持ちで勉強に向かえるように応援しました。と同時に、戦略も合わせて伝えて、掛けた労力が成果に直結するように指導し続けました。

『入試の得点は、最低でも95%(475点)』を合い言葉に、僕が伝えた問題集を徹底的に繰り返してもらいました。それこそ、たったの1問でも即答できない問題を残さないレベルで。

過去問を解き始めると、簡単なミスが多く、「92〜93%(460〜465点)しか取れない…」と、かなり弱気に。。。

でも、ここまで来れば、気持ちの勝負になります。懸命に励ましました。勇気付けました。

中3の冬 入試本番へ

入試直前(2週間前)になり、「不安なので、もう1種類、確認の参考書か問題集をやりたいです」と連絡が入りました。

入試直前に知らない内容を見て、自信を失くすのが怖かったのですが、「どうしても」ということで、確認用の参考書を全科目分、伝えました。

そんなこんなで、入試数日前は、過去問で辛うじて95%に届いたり、数点足りなかったり、という所まで来ました。

そして、いよいよ入試本番を迎えます。

入試後、「『短い』の送り仮名間違えました(号泣)」と連絡がありました。また、「結果が思わしくないことは遺憾に堪えませんが、この結果に執着せずに前を向いていこうと思います。」ともメールにありました。

しばらくして、学校を通じて合格の知らせと、得点表をもらって来ました。それを見ると、480点(96%)獲得していました!!

想像していたよりも良い点数だった事を知った僕は、「内申点は満点だと思うから、首席で行けると思うよ!」と、喜びながら伝えました。

3月22日、「入学予定者説明会で、宣誓を頼まれました」と連絡があり、見事、首席で合格を果たすことが出来たわけです^^

高1 入学生代表の宣誓、そして、UWC選抜試験へ

宣誓文の1度目の添削アドバイスでは、

落ち着いて、ゆっくりと考えてみて。。。

個人の想いを伝えるのではなくて、240名全員の想いを代弁するイメージです。もう少し言うと、ご両親や親族の想いも汲んで、1000名超の想いを代弁するイメージです。

どういう言葉を選択すると、皆の想いを代弁することができるか?こういう視点で、落ち着いて考えてみると良いですね^^

と伝えました。

その後、頭を悩ませながら、学校の先生とも相談して、色々考えたようで、非常に評判の良い宣誓をすることが出来たそうです。

高校入学後は空手部に入り、通常は週6、大会前は週7で練習、というとってもハードな部活なため、「勉強する時間が取れません。。。」と、よく泣いていました。(文字通り、泣きながら勉強してました。)

そこで、効率的な勉強の方法を伝えたり、中学生時代の中間や期末試験前日の頑張り具合を思い出してもらったりして、励ましつつ、この子の持っている力を信じて指導していました。

結果的に、「全科目1位を取る」ことは出来ませんでしたが、学年総合で1位、2位、3位、1位というのが高1の成績でした。(クラス内順位は、全科目、すべて1位でした。)

UWC奨学生選抜試験の前も、願書の作成でかなり苦労しましたが、何度も添削した結果、その辺の大学院生が書くよりも素晴らしいものが出来上がりました。

1次試験の筆記試験は「難しかった〜」という感想でしたが、予定通り通過しました。

2次試験で、超難関の中高一貫校の生徒ばかりと同じグループで面接することになり、

取り敢えず、日本一の自負を持って2次試験に挑みたいですね。
(少なくとも彼ら彼女らが出会って来たどの先生たちより、数段素晴らしい先生と共に2年以上過ごして来たことは思い切り自信を持っていいところです^^)

と励ましました。

2次試験は体調不良だったそうですが、「楽しかったです」と感想が届いたので、安心して結果を待ちました。

予想通りではありますが、無事に合格の報告が届き、ホッとしたのを今も鮮明に憶えています。中3の夏から、高校受験を跨いで1年半の時間を費やし、ずっと目指して来たカナダへの留学が決まった訳ですから。

高2・9月 Pearson College UWC 入学

Pearson College UWC に入学してからの2年間は、世界約80ヶ国から各国2名までという条件で選抜された、優秀なメンバーだけが集まる学校で暮らすことになります。

留学中も指導を続けていましたが、僕は何の心配もしていませんでした。この子なら大丈夫って確信していましたし、むしろ、首席で卒業して欲しいなと真面目に思って指導していた程です。

入学して5ヶ月後の1月、Skypeでの指導中に、「非常に恵まれた環境に自分が居るのは分かるのですが、なんだか勉強を頑張る意味が分からなくなって来ました」という相談があったので、

自分のためではなくて、クラスメイトに教えるために勉強を頑張るんだよ。そして、歴代で最高のクラス平均点を出そう。UWC日本代表として、後輩たちから神と崇められる程にね。

というアドバイスをしました。

UWCの日本人の先輩で、神と呼ばれている人がいるそうで、その人とは別種目で神と呼ばれるようになろう、ということでのアドバイスです。

大学はハーバードでも何処でも受かると思うので、この子の好きなところに通ってもらえたら、そして、多くの人々を幸せにできる人財に育ってもらいたいな、との想いを込めてのアドバイスでした。

最終的には、リベラルアーツ教育に力を入れているニューヨーク大学アブダビ校(New York University Abu Dhabi)ただ1校が彼女には響いたため、この1校だけを受験して無事に合格を頂きました。

学力的には、IB(国際バカロレア)のスコア 43点/45点満点(世界トップ1%台)を取るレベルだったので、余裕を持って合格できたと思います。(参考までに、ハーバード大学の合格者平均が40点ほどです。)

今でこそ笑い話ですが、通っている高校外の外部推薦者として推薦状(recommendation)を依頼された時、締め切りまであと10日しか残されておらず、急ぎ仕上げた記憶があります。しかも、海外の大学では多いと思いますが、締め切りが1月1日だったので、慌ただしい年末となりました(笑)。

これからも応援し続けるので、思い切り頑張ってもらいたいです^^

代表・大貫裕史プロフィール

人財育成の専門家。東京工業大学大学院にて天文学系と経営学系、2つの修士号を持つ。

  • 経営学系(大学院):飛び級で1年間での短期修了
  • 東工大(学部):ほぼ全科目1位飛び級の打診
  • 一橋大(学部):経営戦略論など全て最高評価A
  • 大学受験時:河合塾で数学全国1位(偏差値80)

・ハーバード大学の合格者平均よりも高い学力
・陸上でジュニアオリンピック出場
・芸術のコンクールで県最優秀賞
と、文武芸で結果を出す指導が評価されている。

心掛けていることは、「教え子の器を大きくし続けること」です。

器を大きくし続ける理由は、小さなコップに水を注いでも、すぐに満水になって、溢れてしまうからです。

ご相談・お問い合わせ

Zoomにて、オンライン相談も受け付けております。
まずは、以下のフォームより、お問い合わせください。じっくりとお話しましょう!


    お返事は、ohnuki@nippon-jinzai.com より行いますので、携帯のアドレスをご入力される方は、受信ができるよう設定をお願いいたします。

    無料プレゼントの小冊子で、
    成績優秀で活躍できる人財に!

    第1章 ⼈財育成で意識するべきこと
    第2章 成績を学年1位まで伸ばす
    第3章 学校⽣活を⼈財育成の場に変える

    無料で小冊子を手に入れる!